RPi-ITK構成部品・入手先・参考価格

 RPi-ITKを組むための部品(当方で使用実績のあるもの)のリストです。センサは除きます。ソフトウェアは、別途配布するイメージファイルを入手するか、小技集を参考にRaspbianにインストールしてください。参考価格は、2019年3月26日調査のものです。

RaspberryPi

 価格性能比から、特に理由がなければRaspberryPi3 Model Bをおすすめします。

ケース

 好みのものを調達してください。サイズに余裕が無いと、RTCなどを組み込むときに困ったことになります。

ACアダプタ

 RaspberryPiの電源は、MicroUSBで給電します。アンドロイドスマホの充電器はMacroUSBですが、容量が小さいため流用は無理な場合が多いです。5V2.5Aのものが推奨されています。それでも、RaspberryPi3B+では低電圧警告が出るため、5.1Vのものがあればその方が安心して使えます。

microSD

 OSの起動イメージは、microSDに入れておくことになります。RPi-ITKでは、microSDに過酷な書込は発生しないように構築していますが、耐久性について信頼できるメーカーのものを選択するようにしてください。個人的には、サンディスク押しです。

USBメモリ

 RPi-ITKでは、波形データはUSBメモリに保存します。書込頻度が高くなるため、信頼できるメーカーの実績のある製品を選択してください。普通の長いものだと、引っかけたときに接触不良が発生してアンマウントされることがありますので、超小型のタイプをおすすめします。超小型のタイプだと、USB3対応品は発熱が激しく高温になるものが多いようです。RaspberryPi自体がUSB2にしか対応していないので、USB2の製品をおすすめします。

ジャンパワイヤ

 RaspberryPiの拡張ピンと各種デバイスを接続するときに必要になります。ADXL355と接続するときには6本、GPSを接続するときには5本(バラ線タイプの場合には加工のために3本)、RTCを接続するときには4本(Groveのモジュールの場合はケーブル加工のために2本)必要になります。

シャットダウンスイッチ

 RaspberryPiのOSであるRaspbianはunix(Linux)であるため、正しくshutdownしないとファイルシステムが破損する可能性があります。直接コンソールあるいはリモートログインしてshutdownコマンドを打つのは、運用によっては面倒なこともあります。GPIOを監視するスクリプトを走らせておくと、端子のショートでシャットダウンを行うことができます。このためのスイッチは、AT互換機用のリセットスイッチで代用できます。

RTC

 RaspberryPiはRTCを搭載していません。ネットワークでntpで正しい時刻に同期するようになっていますが、起動してntp同期が完了するまでは、おおよそ前回シャットダウン時刻から時計がスタートします。RTC(つけておくとntp同期前でも変なタイムスタンプをつけなくなります。

GPS

 RaspberryPiと1PPS付きのGPSモジュールを組み合わせると、廉価にstratum1のntpサーバを構築することができます。負荷が高くなると精度がやや落ちる傾向がありますが、4コアの機種を使っている限りは1msより悪化することはまず無いので、強震計のタイムスタンプとしては充分な精度が確保できます。ITKとしては、将来的には位置情報も取り込んで活用したいところです。